個人から見えてくるもの

『キャリアカウンセリング プレミアムフォーラム』、第二部の話。

キャリアカウンセリング プレミアムフォーラム:法人のお客様|人材開発の総合機関 日本マンパワー

「CDAを売るための、事例発表でしょー?(資格取得は、キョーミないていうか、お勉強キライなのよねー。)」くらいの、うしろ向き&ナナメ目線で、スタート。(すんません…。)
でも、さいきん感じてたことともとてもリンクしていて、とても参考になりました☆ホントに!

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■第二部『内省支援や対話とキャリア開発支援の関係について』

【コーディネーター】◆上 篤 氏(CDAインストラクター)
【パネリスト】◆中原 淳 氏(東京大学准教授)◆立野 了嗣 氏(JCDA理事長)◆島村 泰子 氏(富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ)◆山田 昇 氏(サントリーホールディングス


CDAにかぎらず、キャリアカウンセリングやコーチングの資格を勉強してる人、一気に増えてる気がするなー。人事も、人材業界の人も。
私は、っていうと。対個人と対法人(人事・経営者・大学のキャリアセンター)向けの「人」関連の仕事をあわせて10年ほど経験してきて、そのあと人事の仕事を2年ほどしてきて、個人よりも組織への仕事、組織の外からよりも内からの仕事に、より関心が高まってる。って、思ってました。
あと、資格取得のための「お勉強」がほんとにキライ(ていうか、拒否反応)っていうこともあって、キョーミはファシリテーションへ…。

だから、企業内キャリアカウンセラーっていうのも、もひとつピンと、きてなかった。正直。資格ありきの、活かせる場のような気がして。

でも、今回ちょっと、視点が変わりました。
個人への支援(キャリアカウンセリング)が、職場にも反映するという意味で。

以下、Q&A形式で気になったものをピックアップ。

Q:キャリアカウンセリングへの、上司の理解は?
A:本人(40代)のワークショップで、上司としての役割を考えることも。
A:マネジャーは余裕がない。仕事のPDCAしか回せない。リフレクションがない。第3者だから、ホメられる。この仕方を伝えることで、上司の自己効力感もUPする。


Q:「外的キャリア(立場・役割)」と「内的キャリア(やりがい)」のどっちを重視?
A:内的キャリアは、内から感じるキャリア。「自分らしさ」って何?ってことを、一緒に考えることが重要。


Q:キャリアカウンセリングした結果、転職してしまうリスクをどう考える?
A:辞める人をこわがっていては、組織は成り立たない。辞めると決めた人は、カウンセリングにこない。


Q:キャリアカウンセリング室の、社内での立ち位置は?
A:ビジネスサポートの位置づけで、人事とは切り離してスタート。でもさいきん、人事内の組織に。守秘義務と個人尊重をしっかりとうたうことが大事。各社の風土や成り立ちによるのでは?
A:もともと人材開発部にキャリアサポート室ができて、半年後に独立。人材開発部のときから、もともと相談に来てくれる人はいた。相談する側も、人を見てくる。「この人なら相談できそう」と思ってもらうことが大事。まずは「室」を作ってみる、見せることも大事。


Q:ビジネスキャリアとライフキャリアの、どちらに軸足?
A:イキイキを考えると、内的キャリア=ライフキャリア。
A:ライフキャリアをさらに推し進めたい。名刺がなくなった(肩書きがなくなった)ときに、どう生きるかということの予行演習。企業内で、どう生きるか。アサーション、セルフケア、セルフマネジメントも、合わせて行っている。

島村さんも山田さんも、個人の視点に立ってサポートするという視点は同じ。人によって求めていることは違うし、年代特有の支援の方向性もある。
その上で、待ちの面談と仕掛ける面談、個人面談とワークショップをうまく組み合わせることが大事なんだなぁと、あらためて感じました。

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これって、いまやってること&感じてることと、すごくリンクする。
3ヶ月ほど前から、キャリア入社者の入社後フォロー面談に同席してて、感じたこと。もともと現場を知りたい思いから、希望してやりはじめたことだけど。個人の状況だけじゃなく、各職場の状況がだんだん浮きぼりになってくる。
職場が見えることで、集団にはたらきかけるヒントが見えてくる。

集団→個人と、個人→集団と、相互に作用しあってるカンジが、動いてみて分かった。

そう考えると、このキャリアカウンセリングって方法も、キャリア入社者にかぎらず、組織活性化のヒントが盛りだくさんな気がする…。
うーん、もっと、人事内で大きな動きにできないかしら。まずは名前からでも、「待ち」バージョンからでも、「キャリアカウンセリング室」を作ってみるとか。「ダイバーシティ推進室」と、同じ感覚で。
兼任から細々とスタートするんでも、ぜんぜんいいと思うなぁ。ていうか、私がやりたい。作ってみることで、社員にPRすることで、見えてくるなにかがある気がするなぁ。