ダイナミックな組織変革

日本アクションラーニング協会の事例研究会に、参加してきました。

▼日本アクションラーニング協会
http://www.jial.or.jp/index.html

▼アクションラーニング事例研究会 in大阪
http://www.jial.or.jp/event/event20100217osaka.html

以前、APO研の勉強会で代表の清宮さんが著書『質問会議』の紹介もかねてアクションラーニングについて話をしてくださったこともあり、今回は導入事例を聞けるということで楽しみにしてました。

質問会議 なぜ質問だけの会議で生産性が上がるのか?

質問会議 なぜ質問だけの会議で生産性が上がるのか?

で、やっぱり、本を読むより説明を聞くより、具体的な導入事例と主催者の生の声が一番、説得力あるなーと、実感。
とても勉強になったし、アクションラーニングの手法が今の時代にすごくあってるなー(必要とされてるなー)と、強く感じました。

◎求められる背景=現場力の強化
 ・問題の複雑化       「個人戦では追いつかない」
 ・速成チームビルディング 「早く効果の出るチームへ」
 ・リーダー像の変化     「リーダーも答えを知らない」

◎導入事例1:新任営業マネージャー研修

アクションラーニングのダイナミズムは感じるものの、MRという職種の特性から、発表を聞いたタイミングでは、正直もひとつ成果のイメージが沸きませんでした。
『ここでいうチームビルディングって、「個人数字の足し算なだけ」「業績を出してる人の成果発表と手法横展開」なんじゃないの?結局。』という感じで。どうしても一方通行になりがちで、手法を横展開するにも個人の力量差が出てしまうという、過去の経験から。

あとで個別に質問したら、「共有の手法にアクションラーニングを取り入れることで、アウトプットする側にも気付きがある(通常の事例発表や勉強会だと、一方通行)」との説明で、大いにナットク。
コーチングを複数で行うイメージになるので、相互作用が生まれやすいということでした。
うーん、ナルホド!

◎導入事例2:社内コーチ養成を中心に

初めて導入したときに大きな反響があったとのことで、「はじめの問題が、質問をくり返すことで大きく(本質的なものに)変わった。見えていなかった視点に気付いた。」という話に、あらためて効果にナットク。
一番印象に残ったのは、「アクションラーニングの手法はダイナミックな組織変革に向いている」という言葉。これも、あとで個別質問したときにでた話。
コーチングが1:1で気付きを促すのに対し、アクションラーニングは全員で話しあって全員で気付く、とのこと。

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お二人とも、コーチングやファシリテーションとの比較で、うまく現場に取り入れられている印象を受けました。

それと、今回事例発表された方はお二人とも、シニアALコーチの資格をお持ちとのことでした。
まずは自分で効果を体感して、納得して、周りに広めようと働きかけたとのこと。

逆に、効果を体感しないままに導入検討してしまうリスクがあるとしたら、とてももったいない話だなぁと、あらためて感じました。
人材開発や研修の担当者という立場だと、ふだんどうしても自分が主催者側・運営側になってしまって、実際に体感する機会を持たないことがあるので。

アクションラーニングの手法も協会もまだ日本で立ち上がったばかりですが、勘のいい会社はどんどん、積極採用しているような気がするなーと、思いました。

今後も動向に注目していきたいなと感じつつ、思わず会場で販売してた『対話流』を購入してしまった…。

対話流―未来を生みだすコミュニケーション

対話流―未来を生みだすコミュニケーション

1月のFAJ定例会(北川さん)後にも販売してたのですが、買いそびれてたので。