対等な目線

10年度のキャリア採用方針説明会、先週の本社・支社を皮切りに、東名阪の各社への行脚をスタートしました。

リーマンショック後の各社の採用STOP&リストラをチャンスととらえて、厳選化による大幅な採用手法の転換をした09年度の流れを、バージョンアップする方向で。

年度の採用方針説明会も入社(転職)して3度目を数えるのですが、振り返ってみてつくづく思うのは、「採用」は「人」が介在する仕事だということ。
09年度はより「個人」にフォーカスした活動をしたので、よけいに。

それと、「採用する側(企業)」と「採用される側(個人)」、「採用する側(企業)」と「採用を手伝う側(人材業界)」の対等な目線を、いま「採用する側(企業)」にいるからこそよけいに、意識する必要があること。

09年度の採用活動を振り返って、各社への「ありがとう」の気持ちをお伝えしたのですが、こちらが思った以上に「思うような結果が出ていないのに申し訳ない」と恐縮されることが多かったので。
積極的な提案・採用活動の結果については、まったくとがめるつもりもなかったのですが。
無意識のうちに一方的にプレッシャーだけを与えてしまっているケースが、自分で思っている以上にあるんだろうなと、逆に反省してしまいました。

一方で個人的にはやっぱり、「採用される側(個人)」にとってのベストを考える目線を「採用する側(企業)」も「採用を手伝う側(人材業界)」も、持っていてほしいと思ってしまいます。
そのうえで、両者が対等な目線で、なにができるのかを一緒に考える。

「いい仕事したなー」と思えたときっていうのは、やっぱり、人事も部門も人材会社も一緒になって、候補者のことを真剣に考えた結果、ご入社に至ったケースだなと。
会社側にとっても大きな決断ですが、候補者にとっては定期採用とはまた違った、その人や周りの人の人生を大きく変える決断をされているはずなので。

とはいっても、もちろん入社がゴールじゃない、その先の個人と企業のベストをさぐる仕掛けももっともっと手掛けていきたいなぁと、あらためて思いました。

とりあえずは目の前の東名阪行脚をこなしつつ、6/2のワールド・カフェの準備をととのえよう。やっつけ仕事にならないように…。