ホントウの自分

映画『トイレット』を観ました。映画『トイレット』公式サイト
いちばん前の席。映画館、ガラ空きの、土曜夜。

荻上直子監督の作品は、『かもめ食堂』も『めがね』も、とても好き。
なんでかな。
空気感。かな。

『トイレット』は、いままでの荻上監督の作品で、いちばん好き。
ギョーザとタバコ、ミシン、それと、トイレット。あと、ピアノの音。
それぞれが、とても強くてあたたかいメッセージを、運んできてくれる。

それと、ばーちゃんの目を通した、監督のメッセージ。

「みんな、ホントウの自分でおやんなさい」

ばーちゃんのように静かに、いつかわたしも目の前のことをありのまま受け入れられるようになるんやろうか…。
3兄弟それぞれに自分を重ねつつ、まだまだホントウの自分に耳を傾けきれていない自分を感じて、そんなことを思ったりしました。