マジックハンド…

「マネジャーの熟達を支援する ― ミドルマネジャーからシニアマネジャーへの成長 ―」 | NPO法人 現代経営学研究所(RIAM )

RIAMワークショップ(11/6)、行ってきました。
いつもながらの具体的な事例紹介&専門家の解説という内容はもちろん、今回のテーマはいまいちばん関心のある分野だったので。

毎回思うんですが、パネルディスカッションで飛び出してくるコトバの数々は、やっぱり現場を踏んでる人ならではで、ココロに残るものが多い。もちろん、プレゼン資料を準備しての講演もタメになるけど。

とりあえず、いつもながら個人的に気になったコトバを備忘録にメモメモ。とくに、配布資料にないパネルディスカッションのとこね。(参加してない人からすると、さっぱりよね。不親切で、すんませんー。)

Q:ミドルの仕事とシニアの仕事の違いは?


・まったくちがう仕事。(シニアは)マジックハンドをさらにマジックハンドでつかむ。(阿部さん)
・(シニアは)ゼロベースからの積み上げ。会社全体を考える視点、生き様、リーダーシップスタイル。(佐々木さん)
・(シニアは)大きな方向性を示す。例)父ちゃんのいうことは聞かないけど、爺ちゃんのいうことは聞く。(金井先生)
・役割分担で連携。組み合わせがダイジ。(佐々木さん)
・ミドルとシニアの信頼関係がダイジ。共有型リーダーシップ。(松尾先生)


Q:どこまで訓練可能か?どう支援するか?


・経営戦略に合った人事戦略になってるか?キレイゴトだけじゃ人は動かない。(佐々木さん)
・上を動かす。(金井先生)
・「Will(なりたい)のある人×部門推薦」から選抜して研修。(佐々木さん)
コーチングに頼りすぎないように、経験を語ることを取り入れる。(佐々木さん)
・オンゴーイングのポジティブなフィードバックが効果的。(金井先生)
・ジョブアサイメントがダイジ。トップクラスには、変化の創出経験がある人が多い。(松尾先生)
・シニアマネジャーはクリエイティブな仕事。新たなコトを作り出せる必要。(佐々木さん)
・ディレールメント・プログラム。ある段階で美徳なものが、次の段階でそうでなくなる。(金井先生)
・ビジョニング、人を巻き込む力、常に考え抜く力。(佐々木さん)
・タスク系とヒト系は相乗効果。(金井先生)


全体を通して思ったのは、


●キャリアのできるだけ早いタイミングから、より高いステージ(と、そこに到達するためのシナリオ)をひとりひとりの社員が意識できるようにすること。
●それが結局、ひとりひとりの自律性を助けることにもなるし、組織全体を骨太にすることにもなるということ。
●経営にかかわる人を育てるにはそれなりの時間が必要だし、選抜するという視点(上司も人材開発担当も本人も)は欠かせないということ。
●そのためにも、一貫してかかわれる経営直結の専門組織が必要だということ。


それと。タスク系(先読み、構成力、ビジョン提示)にしろヒト系(他社への関心)にしろ、より多くの人に間接的に働きかける力は、人の「感情」なしには語れないなということ。
もひとつ。つきはなしつつも信頼するバランス感覚が必要だということ。上司の視点も、人材開発担当の視点も。


うーーん、書くのはカンタン、でも、すごくムズカシイことよね…。
でも、すごくムズカシイことよねって実感できたことで、とりあえずはヨシとしよう。今回のところは。
(どうムズカシイって、コレもマジックハンドをマジックハンドで操るくらい??むむー。)


※ホントは、具体的な施策も盛りだくさんに話していただいたんですが。
 どちらかっていうと、考え方のところがとてもキョーミ深かったので。