個人と組織の関係性から

FAJ東京の定例会、行ってきた。
https://www.faj.or.jp/modules/contents/index.php?content_id=2228#shosai

法政大学との共催テーマってこともあり、正直、7テーマあるなかから社会人の私でもいちばん入りやすそうなのんを消去法で選択。
あと、テーマがちょっと参加者に対して挑戦的だった(と感じた)ので、どんな展開になるんかなという期待も。

テーマ7:『あなたの組織、キャリア開発なんかに取りくんで大丈夫?〜個人のキャリアデザインが組織を変える?』

この問いに対してのわたし自身の回答はすでに持ってて、それをくつがえされるような話し合いのプロセスがあるんだかないんだか、ファシリテーターからのゆさぶりがあるんだかないんだか、を、こっそり楽しんでました。すんません。

わたしの回答:『取り組まないよりは、取り組んだほうがいい。組織活性化のきっかけになるから。(取り組んだ結果、一部の優秀な人が退職したとしても。それ以外の大多数の人がなにかしら前向きな気づきを多少とも得ることができるだろうから。)』

これは、以前に参加したフォーラムで、キャリア開発の主催者から実体験をうかがって感じたこと。

個人から見えてくるもの - hirosuga1005の日記

でも一方で、手取り足取りの(or 行き過ぎた)キャリア開発の場の提供が、ほんとうに受け手(社員)にとっていいんかどうかは、疑問が残る。
もっというと、大学に「キャリアほにゃらら学部」をつくらないといけない日本の現状そのものが、やっぱりヘンやと思うし。(キャリアサポート室が一生懸命、新入生や彼ら彼女らの保護者向けに就職説明会やキャリア相談をやってる現状だけでも、やりすぎ感拭えないんは、わたしだけ?)

でもさらに一方で、いやいやそれは強者の論理よねっていわれたら、「うー、むむ…。」って、思ってしまう。
(素直にそうよねっていえないんは、転んでもただじゃ起きない世代だからなんか、わたしがひねくれてるだけなんか…。)

そんな課題意識ってほどでもない思いを持ちながらの、参加。

あ、ココ↑まで、前置きね。

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で、結論。

そんな前置きの気持ちは始まってしまったらもうどうでもよかったりして、純粋にワークを楽しんでしまった。(ファシリテーターのおふたりの進行も、プロセスも、話し合いそのものも、とっても自然で心地よかったので。参加して、よかったー。)

とりあえず、冒頭のレクチャーのキーワードを備忘録にメモメモ。

■「(ライフ)キャリア」とは…
  個人が人生のなかで引き受けていく「役割」の束。いくつもの「役割」が統合されたありよう。
  cf.ライフキャリアレインボー by Super,D.E
■「キャリアデザイン」とは…
  自分のキャリアは自分で設計していくという考え方。
■「キャリアデザイン」の考え方
  昔 →「プランニング型」が主流
  現在→「偶然のチャンスも活かせ型」が勢い
■「キャリア」という発想の肝
  個人から出発し、個人が決定するということ。
  cf.職業訓練、職業能力開発
■「キャリア開発」
  「円満」⇔「葛藤」

今回の話し合いで、とくに印象に残ったのは、2点。

●私(キャリア開発の提供側目線)が思ってるよりずっと、一個人が「組織の視点で考える」発想って、持ちにくいもんなんだなということ。
 ←他の参加者のコメントから
●よりよい個人と組織の関係性は、会社だけじゃなく所属するコミュニティ(地域社会、趣味の集まり等)にもあてはまることだなということ。
 ←さいごの問い「社会をよりよく変えるための個人と組織のキャリアデザインの関係性はどうあったらいい?」の話し合いから



一つ上の目線を持つことはダイジだとかって、よくいうけど。
雇う側の目線で考えることって、フツウに考えたら役職者(評価する側)にならない限りは、こうやって考える機会を与えられないとなかなかムズカシイって、あらためて実感。

それと。

「イマココの瞬間を楽しめる人が増える社会をつくる」
コレ↑、さいごの話し合いのグループで出てきたコトバ。

これって、わたしが今回住む場所を選んだポイントとかぶるんよね。(じっさい、話し合いで高円寺の話ばっかりしてたし…。)

カルチャーが街に根付いてて、自分にとって心地いい街の規模感で、お仕着せのチェーン店じゃなくて個性のあるお店が街を形作ってる。だから、個人も街も、イイカンジに活気がある。そこに住んでる個人が、街をつくってる。(わたし自身、スタバもすきやけど、やっぱりテーブルも椅子もバラバラの手作り感あるカフェのほうがもっとすきやし。)

っていうのは、こないだフラッと入ったカフェで手にした本の受け売りなんやけど。

高円寺 東京新女子街

高円寺 東京新女子街

楽しい街の50の秘密 吉祥寺スタイル

楽しい街の50の秘密 吉祥寺スタイル


でも、オモシロいなー。「個人と組織の関係性」から「社会」にまで視野を拡げてみるの。文化人類学とか、建築デザインの分野とも、けっきょく関連づいてくる気がして。
えっと、だいぶ話がぶっ飛んでる気もするけど、まぁいっかー。(わたしのなかでは、じゅうぶん結びついたし…。)

とにかく、参加してマンゾク。楽しく学べた。うん。