コンサルぎらいと心意気

セミナー参加ついでに、美味しいお酒と楽しい議論(?)の場にお誘いいただいた。
http://www.b-forum.net/event/jp332b_1.php


セミナー自体は、理念浸透(共有)を考えるうえで、業態や目的によって3社3様のアプローチ&担当部署だったことが、とても興味深かった。
理念浸透にしてもダイバーシティにしてもグローバル化にしても、部門や国・地域を横串に刺した&変革を推し進めるアプローチなだけに、トップダウンの色が濃いイメージだったのを。
逆に、一方通行だとホントウの意味での浸透(共有)がムズカシイからこその、各社の取り組みだったように思う。

それにしても、こういう組織開発に関わるテーマで、事例発表の企業に1社も人事部門が入ってないことが、いまの人事部の置かれている現状なのかもしれないなと思ったり。。
こないだのフォーラムといい、部門や国・地域を横串に刺す組織・人事の戦略に人事部門が関われてないとしたら、今後の人事の役割ってなんなんやろう?って、ますます余計な心配をしてしまった。(人の心配してるバアイじゃないんやけど…。)

って、ここまで前置き。

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議論(?)のなにが楽しいって、「コンサルきらい」とか「関西人きらい」とか、アレコレふっかけられつつも、そのココロは「いいから俺にまかせとけ」って心意気を感じ取れたことな気がする。
それって、答えを持ってるからじゃなく、むしろ持ってないけど一緒に試行錯誤を引き受ける、懐の深さなんじゃないかって思ったりする。
答えがワカラナイから動けないんじゃなく、だれもワカラナイなら、自分がまず動く。リスクも引き受けて。
こういう人が、組織風土をつくっていくんやろうし、まわりを明るく巻き込んでいくんやろなって、思えるうれしさ。


あ、コレって、話し合いの場でもいえるんかも。

昨日参加したFAJ総会。
FAJ:特定非営利活動法人 日本ファシリテーション協会
正直、完全にお客さん的&傍観者的な気持ちのキョリ感で参加したのを。気がついたら名ファシリテーターの議長さんに乗せられた形でモヤモヤを伝えてて、そうするとその気持ちを引き受けてくれる人が会場内から出てくる。
時間どおりの進行じゃなく、参加者のコトバにできてない気持ちを察して拾って、それをお互いに繋ぎ合わせるプロセスそのものが、ナットク感につながっていく。めんどくささをあえて拾いにいくことで、より深く見えてくるものがある。


高いとこから見下ろして、シンプルに「答えはコレ!」って言えると、一見カッコイイんやけど。
そうじゃないときに、現場で逃げずに一緒にもがけるカッコワルさが、もしかしたら逆にカッコイイって思えるんかも。。

外や上のだれかに投げてしまう前に、自分たちでできることを試行錯誤する。
少なくとも、わたし自身はそんな人と関わりを大切にしたいなって思うし、自分もそうありたいなって思えた、ここさいきんのうれしい発見。
(きっと、そういうのがあってはじめて、外や上とのいい関係がつくれるんやろな。)